セントジョーンズワートの副作用

どんなとき副作用が起きるのか

セントジョーンズワートは、天然の植物(ハーブ)なので、人工的に作られた薬とは違って、副作用の心配はほとんどありません。

日本でも、セントジョーンズワートのサプリメントやハーブティーを飲んで、何らかの健康障害があったという報告はありません。

しかし、大量にセントジョーンズワートを摂ったり、病気で医薬品を使っている場合に併用すると、副作用が起こることが多いので、注意が必要です。
副作用には、大きく分けて以下の2つがあります。

医薬品を併用したとき

セントジョーンズワートだけを使用したときは、ほとんど副作用は起こりません。しかし、病気の治療のために、以下のような医薬品を併用しているときは、その薬の効果が弱くなったり、体調を崩すなどの副作用が報告されています。

 ・強心薬・・・ジキトキシン錠、ラニラピッド錠など
 ・抗てんかん薬・・・アレビアチン細粒、テグレトール細粒など
 ・抗HIV薬・・・ビラセプト錠、クリキシバンカプセルなど
 ・経口避妊薬・・・リビアン28、エリオット21など
 ・抗不整脈薬・・・リスモダン、アンカロン錠100など
 ・血液凝固防止薬・・・ワーファリン錠
 ・気管支拡張薬・・・ネオフィリン錠など

セントジョーンズワート・イメージ

*ここで取り上げた薬(商品名)は、ごく一部です。他にも多くの薬が副作用に関係しています。

これらの薬とセントジョーンズワートとの副作用については、平成12年5月に厚生労働省の通達があり、両方を併用するのは、避けるよう発表されました。

具体的な副作用は、医薬品の血液中の濃度が低下してしまうことです。

わかりやすくいうと、セントジョーンズワートが原因で、せっかく治療のために摂取した薬が、体内で減ってしまい、治療効果が薄れてしまうのです。

詳細については、厚生労働省の「セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)と医薬品の相互作用について」をご覧ください。

医師から薬を処方されている場合は、薬の種類にかかわらず、必ず相談することをおすすめします。

単独で使用したとき

セントジョーンズワートだけを、使用して起こる副作用には、
 ・日光過敏症
 ・目まい、倦怠感、胃腸のもたれ、のどの渇き
などがあります。

日光過敏症とは、肌が非常に過敏になり、短時間でも日光にあたると、その部分が赤くはれ上がり、やけどした状態になる副作用です。つまり、私達が長時間の日光浴で、日焼けしすぎたときと同じ状態です。

ヨーロッパでは、放牧された家畜がセントジョーンズワート(牧草)を食べて、全身をやけどして赤くはれ上がった、ということもあったようです。

また、目まい、倦怠感、胃腸のもたれ、のどの渇きの場合は、ごく軽い症状で、重い副作用ではありません。

これらの副作用は、大量にセントジョーンズワートを摂取したときに起こることが多く、適量を守っていれば、ほとんど起こることがありません。ちなみに、1日の適量は900mgです。

ドイツで行われた臨床結果では、通常の摂取量で副作用が起きた割合は、50人に1人(約2%)でした。

なお上記全ての副作用は、セントジョーンズワートを摂るのを中止すると、すぐに無くなり、後遺症が残ることもありません。

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